シーシャカフェやシーシャバーを開業したくても、資格や許認可申請が大変そうだという声をよく聞きます。本記事では、シーシャ(水たばこ)屋の開業までのステップ、要点をまとめました。
STEP1. 店舗探し
店舗を探す際は最初に飲食店.comを見る事をお勧めします。特に関東版に関してはスケルトン物件、居抜き店舗の最新情報をかなり網羅的にカバーしています。
スケルトンの物件は0からお店を作ることになる為、予算が膨らむ可能性が高いです。解約時にもスケルトン戻しを要求するオーナーの可能性が高いので、その際も予算がかかることを想定した方が良いでしょう。契約時に解約時の流れをきちんと確認しましょう。居抜き物件の場合は初期費用を抑えることができます。スケルトン物件と違い、飲食店の基準を満たす為にカウンターや水回りなどの内装費用が安くすむので、初期費用を抑えたい場合は飲食店の居抜き物件が良いでしょう。ただ居抜き物件は人気が高いことが多く、物件によっては造作料等が高く設定されていることもあるので注意が必要です。
物件取得費用参考
保証金(家賃の半年分+礼金(家賃の2ヶ月)+仲介手数料(家賃の1ヶ月分)+保証会社加入費(家賃の1ヶ月分)
物件によって違いますが、目安としてこのくらいはかかると思った方が良いです。
不人気な物件などでは、家賃含めて保証金の金額や仲介手数料の金額も交渉できることはあるので契約前に物件の入居状況、応募状況などをしっかり確認するのをオススメします。(他フロアの部屋が空いてないかなどをチェックするといいです)
物件選びの際は下記の3点を特に意識しましょう。
①利益が出せるテナントか(利用者数、既存店舗の状況、家賃、客層)
シーシャバーは業態的にはそれほどお金がかかる業態ではありません。フレーバーは賞味期限があるわけではないですし、小さい店舗であれば1人でお店を回すことも不可能ではないので人件費もそれほどかかりません。
一方でシーシャ自体の価格はお店やコンセプトにもよりますが付加価値をつけにくい為、小さい店舗ですと利益にも限界があります。そういった意味で出店場所を選ぶ際はどのくらい利益を出しその為にどのくらいのリスクを取るかのバランスが重要になります。
シーシャの利用者数はある程度、乗降者数の多い駅周辺に比例していますがその他にも若者や飲み屋が多い街が多い印象があります。こういった街はある程度家賃が高いケースが多いです。家賃の高い街である程度お金をかけて勝負するのも一つですし、利用者数は少ない代わりに家賃が安い場所で勝負するのもありだと思います。ターゲットの客層やブランディングを考え利益が出せるテナントかを考えましょう。
(参考) 乗降者数ランキング(飲食店.com) シーシャ屋map
②シーシャ屋としての開業許可が出るテナントか
シーシャ屋開業には建物管理者の許可が必要です。テナント問い合わせ時にオーナーの許可が取れるか確認しましょう。また小売販売許可でタバコ販売許可の免許を取りたい場合はそのテナントが許可基準に適してるかの確認も必要となります。
shisha clubではシーシャ可能物件の紹介や優良な内装業者の紹介もしておりますので興味がございましたらライン@からご相談ください。(場所、条件等によってはご紹介しかねますのでご了承ください)
STEP2.各種手続き
①タバコの販売許可を取りましょう
タバコの販売許可は財務局が管轄になります。現場確認はJTが委託しているので、管轄のJTに届出をだしましょう。目安として許可が下りるまでには2ヶ月はかかりますので、真っ先に手続きしましょう。
タバコの小売免許は三種類ありますがシーシャ屋としての開業の場合下記のどちらかをオススメします。
一般小売販売業許可
国内に登録されているタバコ全てを取り扱うことができます。一方で近くに小売販売許可を取っている他のお店があると出店できないなどの距離基準があります。(下記参照)
繁華街 (A) | 繁華街 (B) | 市街地 | 住宅地 (A) | 住宅地 (B) | |
指定都市 | 25m | 50m | 100m | 200m | 300m |
市制施行地 | 50m | 100m | 150m | 200m | 200m |
町村制施行地 | 150m | 200m | 300m |
出張販売許可
小売販売許可を取得している人の出張所として営業する許可です。立地制限がない為、出店しやすいです。
出張販売許可を取りたい方はこちらまでご相談ください。
②飲食店の許可を取りましょう(シガーバーの場合)
飲食店許可は保健所が管轄となります。行政書士の方に任せる方もいますが、複雑な内容ではないので自身でされることも可能です。管轄の保健所に行くと丁寧に教えてくれることが多いので、まずは一度足を運ぶことをオススメします。保健所の許可基準はその区ごとに重要視しているポイントがあるので、とりあえず聞きに行くと良いでしょう。お店の図面を持っていくと具体的なアドバイスを貰えることも多いので持参しましょう。そこで聞いた内容を元に内装業者と打ち合わせするとスムーズに進みやすいです。
③消防の許可を取りましょう
営業開始1週間前までに防火対象物使用開始届出書を消防署へ提出しましょう。
STEP3.アルバイト募集、研修
物件と許可が揃ったら人を集めましょう。
アルバイトの募集はSNSが一番効率良いです。twitterとinstagramのアカウントを作成し、求人募集をしましょう。また求人媒体としてはindeedをオススメします。制限はありますが、無料で始めることができその範囲内でも十分に求人することが可能です。
shisha clubでは人材紹介もしておりますので興味がございましたらライン@からご相談ください。(条件等によってはご紹介しかねますのでご了承ください)
まとめ
シーシャ屋開業はそれほど手続きが多いわけではないです。ただし、許可が出るまでに時間がかかるものもあるので、計画的に段取っていくことがスムーズな開店に繋がるでしょう。